月影に咲く、一輪の華

そして数日後――。

今日は黒羽との約束の日。

星羅「黒羽、お待たせ!」

黒羽「……うん」

星羅「今日は買い物だよね?」

黒羽「ああ。星羅が欲しいもの、見に行こう」

星羅「やった!」

二人で街を歩きながら、洋服やアクセサリーを見て回る。

星羅「これ可愛い!」

黒羽「似合いそう」

星羅「ほんと?」

黒羽「うん」

星羅は嬉しそうに服を手に取る。

星羅「じゃあ、これ買おうかな」

黒羽「……こっちも」

黒羽が別の服を差し出す。

星羅「こっちも可愛い!」

黒羽「試着してみれば?」

星羅「うん!」

しばらくして、試着室から出てくる。

星羅「どう?」

黒羽「…………」

黒羽が一瞬、言葉を失う。

星羅「黒羽?」

黒羽「……似合ってる」

星羅「ふふっ。ありがとう!」

黒羽「……買えば?」

星羅「じゃあ買う!」

その後も二人で店を回り、最後には小さなアクセサリーショップへ。

星羅「これ、可愛い……」

星羅が手に取ったのは、シンプルなブレスレット。

黒羽「それ、欲しい?」

星羅「うん。でもどうしようかなって」

黒羽「……今日の記念に買えばいい」

星羅「じゃあ買う!」

星羅は嬉しそうに笑った。

店を出てから、星羅はさっそくブレスレットを腕につける。

星羅「見て。可愛い!」

黒羽「……うん」

星羅「今日、黒羽と買い物できて楽しかった!」

黒羽「俺も」

星羅「また一緒に行こうね」

黒羽「……ああ」

星羅「約束!」

黒羽「約束」

星羅は笑顔で手を振った。

黒羽はその後ろ姿を見送りながら、小さく息を吐く。

短い時間だった。

けれど――。

二人きりだからこそ、いつもより近くで星羅の笑顔を見ることができた。

そして次は――夜凪との約束の日。