月影に咲く、一輪の華

そして数日後――。

今日は朔夜との約束の日。

星羅「朔夜、お待たせ!」

朔夜「ううん。今来たところ」

星羅「今日は映画だよね?」

朔夜「うん。何観る?」

星羅「朔夜が選んでいいよ」

朔夜「じゃあ、これ」

二人で選んだ映画を観る。

上映中は静かに並んで座っていたけれど、星羅は途中からすっかり物語に入り込んでいた。

そして映画が終わる。

星羅「……面白かったぁ」

朔夜「星羅、途中すごい真剣な顔してた」

星羅「だって続きが気になったんだもん」

朔夜「ふふっ」

映画館を出たあと、二人で近くのカフェへ入る。

星羅「ねぇ、朔夜」

朔夜「ん?」

星羅「映画も楽しかったけど、こうやってゆっくり話すのもいいね」

朔夜「……俺もそう思う」

星羅「普段みんなでいると、なかなか二人で話せないもんね」

朔夜「うん」

星羅「だから今日は、朔夜のこといっぱい知れた気がする」

朔夜「……それならよかった」

星羅「また二人で遊ぼうね」

朔夜「もちろん」

帰り道。

星羅「今日はありがとう!」

朔夜「こちらこそ」

星羅「楽しかった!」

朔夜「俺も」

星羅は笑って手を振る。

朔夜も手を振り返した。

そして――次は、黒羽との約束の日。