月影に咲く、ただ1人の華

次の日の朝、私はいつもより早く目が覚めた。

理由は簡単。

今日から、星夜と一緒に学校へ行けるから!

星羅「星夜ー!起きてー!」

私は勢いよく弟の部屋のドアを開ける。

星夜「…………」

ベッドの中で、星夜がまだ眠っている。

星羅「星夜、朝だよ!」

星夜「……うるせぇ」

星羅「起きて!」

星夜「あと五分……」

星羅「ダメ!」

私はベッドの端に座って、星夜の布団を思いっきり剥がす。

星夜「……寒っ」

星羅「ほら、起きて!」

星夜「姉ちゃん、朝から元気すぎ」

星羅「だって今日も星夜と学校行けるんだよ?」

星夜「昨日も行っただろ」

星羅「昨日は初日!今日は二日目!」

星夜「……何が違うんだよ」

星羅「気持ち!」

星夜「意味分かんねぇ」

そう言いながらも、星夜はゆっくり起き上がる。

私はそれを見て満足する。

やっぱり朝は星夜を起こさないと始まらない。

星羅「ねぇ、今日の朝ご飯何かな?」

星夜「知らねぇよ」

星羅「お腹すいた!」

星夜「昨日もそれ言ってたな」

星羅「だって育ち盛りだもん!」

星夜「……高校二年生な」

星羅「それ言うの禁止!」

星夜「はいはい」

二人で言い合いながら階段を降りる。

こうして朝から星夜とくだらない話をしながら過ごせることが、私はたまらなく嬉しかった。

一年間、別々の高校だった。

たった一年。

だけど私にとっては、ものすごく長かった。

だからこれからは――。

絶対に星夜のそばにいる。

そう心に決めて、私は今日も笑顔で家を出た。