月影に咲く、一輪の華

星羅はカレンダーを眺めながら、ふと首を傾げた。

星羅「……あれ?」

星夜「どうした?」

星羅「結構予定埋まったけど……」

星羅が指で一つずつ確認していく。

星羅「はるちゃん、豹牙、來夢、朔夜、黒羽、夜凪……」

星夜「うん」

星羅「……あ」

星羅が顔を上げる。

星羅「みんなと二人で遊ぶ約束、できたね!」

豹牙「……そうだな」

來夢「やっとだね」

朔夜「楽しみだな」

黒羽「…………」

夜凪「うん」

星羅は満足そうにスマホを胸に抱える。

星羅「よかったぁ」

星夜「何が?」

星羅「みんな、私と遊びたいって思ってくれてたんだなって」

その言葉に、みんなが一瞬黙る。

豹牙「……当たり前だろ」

星羅「ふふっ」

來夢「星羅ちゃん、もっと早く誘ってくれてもよかったのに」

星羅「え?」

來夢「俺たち、ずっと誘うタイミング探してたから」

星羅「そうだったの?」

豹牙「……まぁな」

星羅「じゃあ、これからいっぱい遊ぼう!」

朔夜「うん」

黒羽「……ああ」

夜凪「楽しみにしてる」

星羅は嬉しそうに笑う。

すると、ふとスマホに目を落とす。

星羅「……でも」

星夜「ん?」

星羅「まだ夏休み、結構残ってるよね?」

星夜「……残ってるな」

星羅「じゃあ……」

星羅がカレンダーを見つめる。

星羅「みんなで遊ぶ日も作りたい!」

豹牙「みんなで?」

星羅「うん!」

星羅「せっかくみんなでここにいるんだもん。全員でどっか行きたい!」

來夢「いいね」

朔夜「それも楽しそう」

黒羽「…………賛成」

夜凪「俺も」

星夜「じゃあ、俺も行く」

星羅「やった!」

星羅は嬉しそうに両手を上げた。

星羅「どこがいいかなぁ」

豹牙「海はもう行っただろ」

星羅「うん」

來夢「遊園地は遥愛と行くんだよね」

星羅「そう!」

朔夜「じゃあ、別のところか」

星羅「うーん……」

星羅は真剣に考える。

そして――。

星羅「あ!」

星夜「何?」

星羅「バーベキュー!」

豹牙「……いいな」

來夢「夏っぽい」

朔夜「みんなでできるし」

星羅「でしょ?」

星羅はまたカレンダーを開く。

星羅「じゃあ、みんなでバーベキューする日も決めようよ!」

豹牙「おう」

星羅「夏休み、まだまだ楽しめるね!」

星夜「……姉ちゃん、本当に元気になったな」

星羅「え?」

星夜「何でもない」

星羅は不思議そうに笑いながら、みんなと予定を考え始めた。

今度は誰か一人ではなく――。

みんなで過ごす夏の日を。