黒羽「とりあえず、その話はあとでいい。今は戻ってろ」
男「ああ、分かった」
屋上に来た男の子たちは、黒羽たちに一言二言話したあと、屋上を出ていった。
扉が閉まると、さっきまで張り詰めていた空気が少しずつ元に戻っていく。
星羅「……なんだったの?」
來夢「んー、ちょっとした話!」
星羅「そっかぁ」
あまり詳しく聞かない方がいいのかな。
星夜も何も言わないし、みんなが話したくなさそうなら無理に聞く必要もない。
私は気持ちを切り替えて、空を見上げた。
青い空に、白い雲がゆっくり流れている。
星羅「それにしても、屋上って気持ちいいね!」
來夢「だろ?」
星羅「うん!ここ好きかも!」
そう言って笑うと、黒羽が私を見る。
黒羽「なら好きに使えばいい」
星羅「え、本当に?」
黒羽「ああ。ここは俺らの場所だけど、お前ももう好きに来ればいいだろ」
星羅「やった!」
嬉しくなって、その場で小さく跳ねる。
星羅「じゃあ明日も来る!」
豹牙「授業は?」
星羅「……」
一瞬考える。
星羅「サボる!」
豹牙「ははっ!」
黒羽「決めるの早ぇな」
朔夜「お前、本当に転入初日か?」
星羅「だってみんながサボってるから!」
朔夜「俺はサボるなんて一言も言ってないぞ」
星羅「でもここにいるじゃん」
朔夜「…………」
言い返せなくなった朔夜を見て、みんなが笑う。
私もつられて笑った。
すると、さっきから静かだった夜凪が立ち上がった。
星羅「夜凪、どこ行くの?」
夜凪「……帰る」
星羅「教室?」
夜凪「……ああ」
星羅「そっか!」
夜凪はそれ以上何も言わず、屋上の扉へ向かう。
私はその背中を見ながら、ふと思った。
女の子が嫌いなら、私がいるところにずっといるのも嫌なのかな。
星羅「夜凪!」
夜凪「……何」
星羅「また明日ね!」
夜凪「…………」
夜凪は一瞬だけ立ち止まった。
けれど振り返ることなく、そのまま扉の向こうへ消えていった。
星羅「……?」
返事なかったな。
まあ、いっか。
星羅「じゃあ私もそろそろ教室戻ろうかな!」
來夢「え、戻るの?」
星羅「うん。午後の授業、もう終わりそうだし!」
黒羽「お前、さっきまでサボるって言ってなかったか?」
星羅「気が変わった!」
豹牙「自由すぎんだろ」
星羅「だって転入初日だもん!」
そう言って笑う。
すると星夜が立ち上がった。
星夜「俺も戻る」
星羅「えー、もう戻るの?」
星夜「授業終わるまで教室いろ」
星羅「分かった!」
私は星夜の腕にぎゅっと抱きつく。
星夜「……またかよ」
星羅「だって教室まで一緒に行きたいんだもん」
星夜「……好きにしろ」
私たちは並んで屋上を出る。
その後ろから、來夢が小さく呟いた。
來夢「……あの二人、ほんと仲良いな」
黒羽「ああ」
豹牙「……まあ、見てて飽きねぇけどな」
朔夜「……明日からどうなることやら」
誰もまだ知らない。
この日を境に、月影の屋上に一人の女の子が当たり前のように現れるようになることを。
男「ああ、分かった」
屋上に来た男の子たちは、黒羽たちに一言二言話したあと、屋上を出ていった。
扉が閉まると、さっきまで張り詰めていた空気が少しずつ元に戻っていく。
星羅「……なんだったの?」
來夢「んー、ちょっとした話!」
星羅「そっかぁ」
あまり詳しく聞かない方がいいのかな。
星夜も何も言わないし、みんなが話したくなさそうなら無理に聞く必要もない。
私は気持ちを切り替えて、空を見上げた。
青い空に、白い雲がゆっくり流れている。
星羅「それにしても、屋上って気持ちいいね!」
來夢「だろ?」
星羅「うん!ここ好きかも!」
そう言って笑うと、黒羽が私を見る。
黒羽「なら好きに使えばいい」
星羅「え、本当に?」
黒羽「ああ。ここは俺らの場所だけど、お前ももう好きに来ればいいだろ」
星羅「やった!」
嬉しくなって、その場で小さく跳ねる。
星羅「じゃあ明日も来る!」
豹牙「授業は?」
星羅「……」
一瞬考える。
星羅「サボる!」
豹牙「ははっ!」
黒羽「決めるの早ぇな」
朔夜「お前、本当に転入初日か?」
星羅「だってみんながサボってるから!」
朔夜「俺はサボるなんて一言も言ってないぞ」
星羅「でもここにいるじゃん」
朔夜「…………」
言い返せなくなった朔夜を見て、みんなが笑う。
私もつられて笑った。
すると、さっきから静かだった夜凪が立ち上がった。
星羅「夜凪、どこ行くの?」
夜凪「……帰る」
星羅「教室?」
夜凪「……ああ」
星羅「そっか!」
夜凪はそれ以上何も言わず、屋上の扉へ向かう。
私はその背中を見ながら、ふと思った。
女の子が嫌いなら、私がいるところにずっといるのも嫌なのかな。
星羅「夜凪!」
夜凪「……何」
星羅「また明日ね!」
夜凪「…………」
夜凪は一瞬だけ立ち止まった。
けれど振り返ることなく、そのまま扉の向こうへ消えていった。
星羅「……?」
返事なかったな。
まあ、いっか。
星羅「じゃあ私もそろそろ教室戻ろうかな!」
來夢「え、戻るの?」
星羅「うん。午後の授業、もう終わりそうだし!」
黒羽「お前、さっきまでサボるって言ってなかったか?」
星羅「気が変わった!」
豹牙「自由すぎんだろ」
星羅「だって転入初日だもん!」
そう言って笑う。
すると星夜が立ち上がった。
星夜「俺も戻る」
星羅「えー、もう戻るの?」
星夜「授業終わるまで教室いろ」
星羅「分かった!」
私は星夜の腕にぎゅっと抱きつく。
星夜「……またかよ」
星羅「だって教室まで一緒に行きたいんだもん」
星夜「……好きにしろ」
私たちは並んで屋上を出る。
その後ろから、來夢が小さく呟いた。
來夢「……あの二人、ほんと仲良いな」
黒羽「ああ」
豹牙「……まあ、見てて飽きねぇけどな」
朔夜「……明日からどうなることやら」
誰もまだ知らない。
この日を境に、月影の屋上に一人の女の子が当たり前のように現れるようになることを。



