月影に咲く、一輪の華


その時。

瑛翔「……じゃあ俺も!」

瑛翔が星羅の前へやってくる。

瑛翔「星羅ちゃん、俺にも何か言って」

星羅「え?」

瑛翔「何でもいいから」

星羅「…………」

星羅は少し考える。

星羅「瑛翔は――」

瑛翔「うん」

星羅「優しい!」

瑛翔「…………」

星羅「いつもみんなのこと見てるし」

瑛翔「……それだけ?」

星羅「うん!」

瑛翔「…………」

紅蓮「はははっ!」

刹那「見事に撃沈したな」

瑛翔「いや、分かってたけど……」

星羅「ふふっ」

また遥愛へ戻る。

星羅「はるちゃん」

遥愛「はい?」

星羅「お昼寝する?」

遥愛「……え?」

星羅「眠くなってきた」

遥愛「俺も少しだけ」

星羅「じゃあ一緒に寝よ」

遥愛「…………」

星羅は当然のように遥愛の肩へ頭を預ける。

遥愛「…………」

一気に顔が熱くなる。

星羅「……あったかい」

遥愛「…………」

周囲では――。

豹牙「…………」

瑛翔「…………」

刹那「…………」

紅蓮「…………」

朧「…………」

星夜「…………」

誰も何も言わなかった。

ただ一人、夜凪だけが静かに二人を見つめていた。

そして星羅は、遥愛の肩に頭を預けたまま、幸せそうに目を閉じる。

星羅「……はるちゃん、好き」

遥愛「…………っ」

その一言で、遥愛の顔が真っ赤になった。