月影に咲く、一輪の華


なんだか不思議。

今日初めて会った人たちなのに、ずっと前から一緒にいるみたいに話せる。

私はこういう空気が好きだ。

星羅「ねぇ、みんなっていつもこんな感じなの?」

來夢「ん?まあ、だいたいこんな感じ」

星羅「楽しそう!」

黒羽「楽しいっつーか、暇潰しだな」

豹牙「お前は寝てただけだろ」

星羅「それも楽しかった!」

豹牙「寝てただけじゃねぇか」

星羅「いいの!」

また笑い声が屋上に響く。

そんな中、夜凪だけは少し離れた場所で静かに座っていた。

私はちらっと夜凪を見る。

相変わらず無愛想。

でも、朝より少しだけ怖くなくなった気がする。

星羅「夜凪も楽しい?」

夜凪「……別に」

星羅「そっか!」

夜凪「…………」

それ以上は何も言わない。

でも私は気にせず笑った。

すると隣から星夜が小さく息を吐く。

星夜「……姉ちゃん」

星羅「ん?」

星夜「ほんとに誰にでも話しかけるな」

星羅「だって仲良くなりたいんだもん」

星夜「……そうかよ」

星羅「うん!」

私はまた星夜の腕にぎゅっと抱きついた。

今日から始まった新しい学校生活。

まさか初日から授業をサボって屋上でお昼寝することになるなんて、朝の私は思ってもいなかった。

でも――。

なんだか、すごく楽しい