月影に咲く、一輪の華

星羅「……んぅ」

なんだか賑やかな声が聞こえてきて、ゆっくり目を開ける。

目の前にあるのは、見慣れた星夜の顔。

星羅「……星夜?」

星夜「起きた?」

星羅「うん……」

まだ少し眠たい。

私はそのまま星夜の胸元に顔を埋める。

星夜「……まだ寝るのか?」

星羅「もうちょっとだけ」

星夜「……好きにしろ」

そう言いながら、星夜は私の頭に手を置いて軽く撫でてくれる。

やっぱり落ち着く。

そのまましばらくぼんやりしていると、近くから声が聞こえてきた。

來夢「星羅ちゃん、めっちゃ寝たね」

星羅「んー……」

顔を上げると、來夢がこっちを見て笑っている。

星羅「おはよ〜」

來夢「もう昼過ぎだけどね」

星羅「えっ!?」

慌ててスマホを見る。

本当に結構な時間が経ってる。

星羅「そんなに寝てたの!?」

來夢「気持ちよさそうだったよ」

星羅「恥ずかしい……」

思わず顔を隠す。

すると豹牙が笑った。

豹牙「よく寝てたな」

星羅「だって眠かったんだもん」

豹牙「まあ、昼飯食ってすぐだしな」

星羅「豹牙は寝なかったの?」

豹牙「俺は寝てねぇよ」

星羅「そっかぁ」

黒羽「いや、お前ら午後の授業どうすんだよ」

朔夜「もうとっくに始まってるぞ」

星羅「あ……」

そういえば授業をサボってるんだった。

でも、ここにいるみんなも誰一人戻る気配がない。

星羅「みんな、本当に授業行かないんだね」

黒羽「行く気ねぇな」

星羅「じゃあ私もここにいよーっと!」

朔夜「お前は転入初日だろ」

星羅「初日だからこそ!」

朔夜「どういう理屈だ……」

思わずみんなで笑ってしまう。