月影に咲く、一輪の華


瑛翔「じゃあ、映画でも見る?」

星羅「映画!」

嬉しそうに反応した星羅が、少し考える。

星羅「……怖いやつ見よ!」

その瞬間。

刹那「…………」

顔が、ほんの少し引きつった。

紅蓮「……お前、怖いだろ」

刹那「怖くない」

紅蓮「いや、今めちゃくちゃ顔引きつったぞ」

刹那「引きつってない」

紅蓮「ははっ、無理すんなって」

刹那「……うるさい」

星羅「刹那、怖いの苦手なの?」

刹那「苦手じゃない」

紅蓮「じゃあ決まりだな。怖いやつ」

刹那「…………」

瑛翔「刹那、頑張って」

刹那「お前まで……」

みんなが笑う中、星羅はソファーへ向かう。

そして真ん中に座ると、隣をぽんぽん叩いた。

星羅「星夜、隣来て」

星夜「おう」

星夜が星羅の隣に座る。

すると星羅は反対側を見た。

星羅「刹那もこっち来て」

刹那「……俺?」

星羅「うん」

刹那「…………」

紅蓮「よかったな、刹那」

刹那「何がだ」

星羅「ほら、早く」

刹那は諦めたように歩いてきて、星羅の隣へ座る。

星夜、星羅、刹那。

三人が並んだ。

その前の床には、紅蓮、朧、瑛翔が座る。

瑛翔「よし。これで準備完了」

星羅「ねぇ、刹那」

刹那「ん?」

星羅「怖かったら、くっついていいよ」

にこっ。

刹那「…………」

完全に固まった。

紅蓮「…………ぷっ」

瑛翔「刹那?」

紅蓮「お前、顔真っ赤じゃねぇか」

刹那「うるさい!」

星羅「ふふっ」

刹那「……笑うな」

紅蓮「映画始まる前からやられてんじゃん」

刹那「黙れ」

星羅「大丈夫だよ。私がいるから」

刹那「…………」

さらに顔が赤くなる。

星夜「刹那、頑張れ」

刹那「星夜まで……」