月影に咲く、一輪の華



そして最後に星夜を見る。

星羅「星夜」

星夜「ん?」

星羅「今日は一緒に楽しもうね」

星夜「もちろん」

星羅が星夜の腕に自分の腕を絡める。

星夜「姉ちゃん、今日は俺とずっと一緒だからな」

星羅「ふふ。もちろん」

豹牙「…………」

來夢「…………」

朔夜「…………」

黒羽「…………」

夜凪「…………」

その光景を見て、月影の五人はまた黙る。

來夢「……じゃあ、そろそろ帰る?」

黒羽「ああ」

星羅「みんな、気をつけてね」

月影が玄関へ向かう。

けれど、誰もなかなか出ていかない。

豹牙「…………」

來夢「…………」

朔夜「…………」

黒羽「…………」

夜凪「…………」

星羅「?」

星夜「……帰れよ」

豹牙「お前は黙ってろ」

星夜「はいはい」

瑛翔「大丈夫。星羅ちゃんは俺たちがちゃんと預かるから」

豹牙「その言い方やめろ」

紅蓮「はははっ」

星羅「ふふっ」

そして、ようやく月影が外へ出る。

星羅「また明日ねー!」

五人「……ああ」

扉が閉まる。

静かになった玄関。

星羅は振り返り、朱雀のみんなを見る。

星羅「……なんか、今日すごく楽しみ」

瑛翔「俺も」

紅蓮「俺もだな」

刹那「……悪くない」

朧「……うん」

星夜「じゃあ、今日は夜更かし決定な」

星羅「ふふっ。楽しそう!」

こうして――。

朱雀の倉庫で、星羅と星夜、そして朱雀全員で過ごす特別な夜が始まった。