月影に咲く、一輪の華

星羅「ねぇねぇ、みんなっていつもここでお昼食べてるの?」

來夢「そうそう!俺らはだいたいここ」

星羅「いいなぁ。屋上でご飯って青春って感じ!」

豹牙「そんな大したもんじゃねぇだろ」

星羅「私は好きだけどなぁ」

そう言いながら、私は買ってきたパンの袋を開ける。

まずはメロンパン。

そして次におにぎり。

最後にプリン。

星羅「いただきまーす!」

叶多「……本当に全部食うんだな」

星羅「もちろん!」

叶多「さっきからずっと食い物の話しかしてないぞ」

星羅「だってお腹空いてるんだもん」

來夢「朝飯は?」

星羅「ちゃんと食べたよ!」

來夢「それでその量?」

星羅「育ち盛りだから!」

叶多「高校二年生な」

星羅「もう!二人ともそれ好きだね!」

笑いながらパンを頬張る。

美味しい。

やっぱりここの購買、全部制覇しなきゃ。

そんなことを考えていると、黒羽が私を見る。

黒羽「星羅」

星羅「ん?」

黒羽「お前、本当に何も知らなかったんだな」

星羅「何が?」

黒羽「俺らのこと」

星羅「うん。だって今日初めて知ったもん」

黒羽「星夜が月影に入ってることも?」

星羅「うん」

黒羽「……よく許したな」

星羅「許すっていうか……」

私は少し考えてから星夜を見る。

星羅「星夜がやりたいことなら、私は応援したいよ」

星夜「……姉ちゃん」

星羅「でも!」

私は人差し指を立てる。

星羅「怪我は絶対ダメ!」

星夜「……分かってる」

星羅「もし怪我したら、私が相手のところ行くからね」

豹牙「……お前、本気で言ってんの?」

星羅「もちろん!」

豹牙「ははっ。やっぱ面白ぇな、お前」

黒羽も楽しそうに笑っている。