けれど――。
男「……本当にそうかな」
男が懐からスマートフォンを取り出した。
画面を操作する。
そして、星羅へ向ける。
そこに映っていたのは――。
星羅が一人で学校から帰っている姿。
次の写真。
月影の倉庫へ入っていく星羅。
そして――星羅と星夜が二人で眠っている姿。
星羅「…………」
星夜「……何だよ、それ」
男「ずっと見てたんだよ。君たちがどこにいるのか誰と一緒にいるのか星羅ちゃんがどんな顔で笑うのかも全部」
星羅の顔が青ざめる。
男「だから分かる」
ゆっくり笑う。
男「星羅ちゃんは誰かに守られてる時より、誰かを守ろうとしてる時の方が幸せそうなんだ」
星羅「…………」
男「だから俺が、またその役目を与えてあげる」
夜凪「…………何?」
男「星羅ちゃんが守るべき相手を――」
男は星夜を見る。
男「増やしてあげるよ」
星夜「…………?」
その言葉に、全員の表情が変わった。
男「次は――」
男の口元が歪む。
男「お前たち全員だ。」
その瞬間星羅の背筋に、冷たいものが走った。



