月影に咲く、一輪の華

黒羽「じゃあ、改めて自己紹介するか」

そう言って黒羽が私の前に立つ。

星羅「うん!お願い!」

黒羽「俺は黒羽。三年。こいつらの総長やってる」

星羅「総長!」

思わず目を輝かせる。

星羅「なんかすごい!本当に暴走族の総長なんだ!」

黒羽「……お前、反応がいちいち素直だな」

星羅「だって初めて会ったんだもん!」

黒羽「まあ、そうか」

そう言って黒羽は楽しそうに笑う。

なんだか怖い人なのかと思ってたけど、思ったより話しやすそう。

黒羽「んで、こっちが朔夜」

朔夜「朔夜。三年。副総長」

星羅「副総長って、総長の右腕みたいな感じ?」

朔夜「ああ。そんなところだ」

星羅「じゃあ黒羽のお世話係?」

朔夜「……まあ、間違ってはいない」

黒羽「おい、朔夜」

朔夜「何だ?」

黒羽「そこは否定しろよ」

二人のやり取りが面白くて、思わず笑ってしまう。

星羅「二人って仲良いんだね!」

朔夜「……まあ、長い付き合いだからな」

黒羽「腐れ縁だ」

星羅「いいねぇ、そういうの!」

次に、私は豹牙を見る。

豹牙「豹牙。三年。幹部」

星羅「豹牙!」

豹牙「……なんだよ」

星羅「さっき喧嘩強いの?って聞いてきたけど、豹牙も強いんでしょ?」

豹牙「まあな」

星羅「じゃあ今度勝負しよ!」

豹牙「……マジで言ってんのか?」

星羅「うん!」

豹牙は少しだけ目を細めて、私を見る。

豹牙「……お前、やっぱ面白ぇな」

星羅「よく言われる!」