月影に咲く、一輪の華

そう聞かれて、私は星夜の腕にくっついたまま、その男の子を見た。

黒い髪に、少し鋭い目。

さっきからずっと私たちを見ていた人だ。

星羅「私?」

男「そう。お前」

星羅「星羅!」

男「いや、名前じゃなくて……」

星羅「え?」

男「星夜とどういう関係なんだ?」

私は一瞬だけ星夜を見る。

そして、当たり前のように笑った。

星羅「私の弟だよ!」

男「……弟?」

星羅「うん!双子!」

男「……マジか」

男の子が驚いたように私と星夜を見比べる。

すると、その隣にいた別の男の子が口を開いた。

朔夜「星夜、お前……姉がいるなんて聞いてないぞ」

星夜「聞かれてねぇからな」

朔夜「そういう問題か?」

星羅「ごめんね!星夜が普段お世話になってます!」

朔夜「……いや、こちらこそ」

私が笑顔で頭を下げると、朔夜は少し困ったように笑った。

なんだか優しそうな人だ。