月影に咲く、一輪の華


星夜「…………ん」

ゆっくりと目を開ける。

星羅「……あ、起きた?」

星夜「…………」

まだ少しぼんやりした目で、目の前の星羅を見る。

そして――。

星夜「…………あ」

ようやく、自分が何をしているのかに気づいた。

星羅の肩に頭を預けている。

しかも、しっかり腕まで回している。

さらに――。

周りには月影の全員。

星夜「…………」

数秒、完全に固まった。

來夢「…………おはよう、星夜」

星夜「…………」

豹牙「よく寝てたな」

星夜「…………」

朔夜「……随分、気持ちよさそうだった」

星夜「…………」

夜凪「『星羅』って呼んでたな」

星夜「…………っ」

一気に顔が赤くなる。

星夜「……お前ら」

低い声。

豹牙「お、起きた途端怖ぇ顔」

星夜「……何も見てねぇよな?」

來夢「いや、全部見た」

星夜「…………」

星夜の顔がさらに赤くなる。

星羅「ふふっ」

星夜「姉ちゃん!」

星羅「なに?」

星夜「……なんで笑ってんだよ!」

星羅「だって星夜、可愛かったから」

星夜「…………」

完全に言葉を失う。