タイプじゃないと言われたので、好きな子ができるまで恋人にしてもらいました。

 ◇

 翌朝。
 合宿に向かうため、早い時間に学校へ集合した。

 スマホを確認すると、藤沢からのメッセージが届いていた。

『いってらっしゃい! 帰ってきたらすぐ会ってね♡』

(…………)

 思わずにやけそうになるのを堪え、返信を打つ。

『うん』

 我ながら、つまんねー彼氏だ。

 電源を切り、顧問が「ここに入れてけー」と掲げている袋に入れた。
 ちょうど、そのとき。

「南くーん」

 背後から、声が聞こえた。

 振り返った先にいたのは、若月さんだ。