タイプじゃないと言われたので、好きな子ができるまで恋人にしてもらいました。

 ◇

 自室に入り、リュックを床に放ると、ドサッ、とベッドに寝転んだ。

 白い天井を見つめながら。
 さっき見た、藤沢のチア姿を思い出す。

 負けたということは、この夏はもう応援に行かない、ということだ。

 そんな考えが、浮かんできて。

(俺、嫌なやつだなー)

 少し呆れながら、うつ伏せになった。


 すると。

 昨日ここで、彼女が上に乗ってきたときの重みと感触が――鮮明に蘇ってきて。


「〜〜〜……っ!」

 頭を抱えながら、声にならない叫びを上げた。

 一応、付き合ってはいるものの、俺はまだ『好き』と言えていないわけで。
 その状態で進んでしまうのは、違うと思う。

 いい加減、ビビっていないで、ちゃんと言うべきなのだ。

 そこまで考えて、ハッとする。

(……おい)

 なんかそれだと、まるで『そういうことがしたいから言う』みたいじゃないかと――。

(違うっ! それは、断じて違う!!)

 必死で脳内の誰かに弁明していると、スマホが震えた。
 ある人からの、メッセージだった。