タイプじゃないと言われたので、好きな子ができるまで恋人にしてもらいました。


「……さあ」

「出た出た。女子に興味ないふり」

「…………」


 今、やっているあの練習は『アイソレーション』というらしい。

 この前、教えてもらったのだ。

『藤沢ひな子』から。

 俺の、部屋で。

 
 彼女と俺は――付き合っている。

 なぜか。


 男どもに知られたら、確実に大騒ぎされるだろう。

『なんでお前!?』

 とか言って。

 でもそれは、俺の台詞でもあるのだ。