タイプじゃないと言われたので、好きな子ができるまで恋人にしてもらいました。

 ◇

「いやー、めっちゃ楽しかったな!」

 祭りが終わって、女子たちと別れたあと。
 男子だけでファストフードに寄り、足りない腹を満たしていた。

「てか。おまえ、藤沢さんにクマ渡してなかった?」

 ひとりが、蓮沼に話を振る。

「え? ああ! 誕生日って言ってたからさ」

「まさか、狙ってんじゃねーよな?」

 そのやり取りを無心で聞きながら、ポテトを口に運んだ。

「あ、違くて……」

 蓮沼は、二個目のハンバーガーの包みを開ける手を止め、言った。


「……やっぱ、おまえらにも言っとく。俺、立花さんのこと好きなんだわ!」


 唐突な告白に、一斉に「え!?」と声が漏れる。

「マジ?」

「うん。藤沢さんには、その話聞いてもらってただけ」


(…………紛らわしいことすんじゃねーよ!)

 大口を開けてハンバーガーにかぶりつこうとした蓮沼が、「ん? だれか今、足蹴った?」と不思議そうにする。

「わり。当たったわ」

 喉に残るポテトを、コーラで流し込みながら答えた。