タイプじゃないと言われたので、好きな子ができるまで恋人にしてもらいました。

 ◇

 一緒に来たメンバーのほとんどは、かき氷を買うと言って並び始めた。

 かき氷が苦手な俺は、参道の中央で待つことにした。

 すると。

 藤沢が、いそいそと隣にやってきた。

「……食べないの?」

 静かに尋ねる。

「うん。歯がキーンってなるの、苦手」

「俺も」

 彼女は「えっ」と見上げてきた。

「一緒、嬉しい」

 はにかんだその腕の中には、さっきのクマが抱かれている。

「みんな帰ってくるまで、喋ってても、いい……?」

 こっそりと、問いかけられた。

「……うん」

 俺の返事を聞くと、喜びを滲ませていた。