タイプじゃないと言われたので、好きな子ができるまで恋人にしてもらいました。

 ◇

 今日の夏祭りに、クラスの十人ほどで行くことになったのは。
 隣の席で、蓮沼くんと男子の会話が聞こえたことが、きっかけだった。

「男だけで行っても、つまんなくね?」

 そのぼやきを耳にした瞬間、ひらめいた。

 複数人でなら、慎之介と行けるではないか――と。

「あのー……」

 蓮沼くんとは、そんなにたくさん話したことがあるわけではなく、遠慮がちに声をかけた。
 けれど、彼は即、快諾してくれた。

 そして願いどおり、慎之介も来てくれることになっている。