「ひなちゃんも、今日で十七歳ね。おめでとう」
慣れた手つきで着付けを進める祖母が、感慨深そうに言う。
「ありがとう!」
「お祭り、誰と行くの?」
「んー?」
「まさか、好きな子?」
微笑ましそうに、尋ねられた。
「うふふふ……」
嬉しさのあまり否定できないまま、こぼれる笑みに手を添える。
「あらやだ。こんな素敵な浴衣姿見せたら、向こうも絶対好きになっちゃうわよ」
「そうなるように、可愛く着付けてっ」
祖母は「はいはい」と笑った。
昔から、おばあちゃんっ子の私。
両親には言えないことも、ここでは自然と話している。



