タイプじゃないと言われたので、好きな子ができるまで恋人にしてもらいました。


「……プレゼント。何かほしいものとか、ある?」

 静かに、問いかけた。

「えっ! くれるの?」

 顔だけ、こちらに振り向く。

(近っ!)

 しばらく「うーん、うーん」と悩んだあと、彼女は言った。

「部活で使えるTシャツがいい」

「Tシャツ?」

「そのTシャツ着て、慎の前ウロウロしたい!」

 にやにやしながら反応をうかがってくる姿が、もう目に浮かぶ。

「…………却下」

「やだ! 決まり!」

 笑いながら、前を向き直った。