タイプじゃないと言われたので、好きな子ができるまで恋人にしてもらいました。

 ◇

 喧騒から切り離され、葉の擦れる音だけが聞こえる。

 男の子らしい指が、丁寧に封を切った。
 血の跡が残る、赤らんだ膝小僧に、そっと貼ってくれる。

 その優しい手つきが、愛おしくて。

「……大好きだなあ」

 思わず、彼の頭上に向かって呟いた。

「朝、嫌な態度とって、ごめんね」

 そして、素直に謝った。


「…………」

 私を見上げ、しばらく黙っていた彼は。


 すっ、と顔を寄せると。

 かすめるだけの、キスをしてきた。


 そしてすぐに立ち上がり、そっぽを向く。