「……おつかれ」 「あ……うん」 絆創膏をめくろうとして、人差し指の爪が欠けていることに気づく。 「えーっ! 爪まで割れてるー!」 目を丸くすると、慎之介はふっ、と笑った。 「頑張ったんだな」 きゅん。 「貼ろっか?」 「えっ。いいの?」 慎之介は、静かにあたりを見回した。 「……こっち、来て」 こそこそと体育館裏に向かう彼に、ついていった。