タイプじゃないと言われたので、好きな子ができるまで恋人にしてもらいました。

 ◇

「しみるー! いたいー!」

 試合後、痛みに耐えながら、膝の傷を水道で洗い流す。

「それ、痛いやつよねえ。はい、絆創膏。おつかれさまっ!」

 あずさから、膝用の四角くて大きな一枚をもらう。

 試合には、結局あのまま負けてしまったけれど。
 でも、楽しかった。

「……あれれ?」

 私の背後を見たあずさが、にやりと笑う。

「じゃあ、私、先に教室戻ってるねー?」

「え?」

 そう言うや否や、そそくさと立ち去った。

 不思議に思い、振り向くと。

 そこには——慎之介がいた。