タイプじゃないと言われたので、好きな子ができるまで恋人にしてもらいました。


 朝、慎之介が、昨日のメッセージのことを謝ってきたものの。
 刺々しく返してしまった。

 面倒くさいやつって、思われたかもしれない。

 重い気持ちのまま、正午を迎えた。

 ◇

 まもなく、女子バレーの試合が始まる。

 体育館で軽く準備運動をしていると、若ちゃんが囁いてきた。

「相手チーム、バレー部の先輩が四人もいてさ。最後の球技祭だからって燃えてるんだよね……。しかもみんな、こわい先輩でさあ……」

 そう言って苦笑いしながらも「でも、頑張りたいっ」とひとりで勢いよく頷く。

 その拍子に、綺麗なボブが揺れた。

(……あれ)

 あることを、思い出す。