タイプじゃないと言われたので、好きな子ができるまで恋人にしてもらいました。

 ◇

 頬が上気したまま、教室へ戻る途中。
 グラウンドの手前に、クラスの男子サッカーチームが見えた。

 慎之介が、ボールの奪い合いみたいな練習をして、笑っている。

 とても、楽しそうだ。

(かんわいい……)

 無邪気に笑うと、子犬みたいで。
 今すぐ撫でまわしたくなる。

 周囲に内緒で付き合っているものだから、普段の部活や試合を覗くことはできない。
 球技祭は、彼がサッカーしている姿を堂々と見られる、貴重な機会なのだ。

 楽しみで、仕方がない。