タイプじゃないと言われたので、好きな子ができるまで恋人にしてもらいました。

 ◇

 無事に学校へ到着し、解散の挨拶を終えると、帰路についた。

 慎之介と、初めて一緒に帰った。

 手を繋いで歩くのは「さすがに無理!」と断られたけれど。
 重い荷物を持っているのに、私の家まで送ってくれた。


 手を振って彼を見送り、やや緊張しながら玄関のドアを開けると。
 両親とも、いた。

 ぎこちない空気は、残っているものの。
 同じ部屋にいて、ちゃんと会話を交わしていた。

 その光景を見るのは、本当に久しぶりだった。

 出かける前に私が言い放ったことには、特に触れられなかったけれど。
 ひとまず、おばあちゃんの家に行くのはやめて、このまま見守っていようと思った。