タイプじゃないと言われたので、好きな子ができるまで恋人にしてもらいました。


 班のみんなと別れ、二人きりで国際通りをまわる。

「…………」

「…………」

 同じ学校の生徒に会うたび、視線が突き刺さった。

 アーケードの下。
 商店街のようなところに入りながら、声をかける。

「慎……大胆すぎて。びっくりしたよ」

「…………」

 慎之介は、俯いている。
 というより、項垂れている。

「大丈夫? すごい、居心地悪そうだけど……」

 心配になり、覗き込んだ。

「……居心地悪いとかじゃ、なくてさ」

 声も、消え入りそうだけれど。

 視線を逸らしながら、呟かれた。


「ただ……恥ずいだけ」


 耳が、赤い。

 きゅん。