タイプじゃないと言われたので、好きな子ができるまで恋人にしてもらいました。


 青ざめる私をよそに。
 横にいた近藤くんが「よーし」と声を上げた。

「俺らはみんな独り身だし。班のメンバーで行こうぜ〜」

「おー」

「まず何食う?」

「朝飯あんな食べたのに、まだ食べんの?」

 男子たちが笑っている。

「紅芋ソフトは死守させて!」

 あずさが勢いよく手を挙げた。

「どこにあんの? その店」

 ワイワイと盛り上がっていたとき。


「藤沢さん」


 大好きな声で、呼ばれた。

 そっと振り返った先にいたのは――慎之介だ。