タイプじゃないと言われたので、好きな子ができるまで恋人にしてもらいました。

 ◇

 翌朝。

 賑やかな国際通りの真ん中で。
 俺は、その背中に声をかけた。


「……藤沢さん」


 振り向いた彼女は、まだ強張った表情をしていた。

 もう一度、見たい。
 あの、思い切り緩んだ顔を。

 俺は――ゆっくりと口を開いた。