タイプじゃないと言われたので、好きな子ができるまで恋人にしてもらいました。

 ◇

 村人だった私は、一夜目に人狼に襲われ、あっさり脱落した。

「えー。ここからずっと暇なの?」

「死人は黙っててくださーい」

「ひどっ……」

 脱落した人は、議論に参加することができない。
 仕方なく、少し離れた布団に移動し、みんなの様子を眺めていた。

 慎之介は、誰が人狼なのかを探る議論に、真剣な表情で加わっている。

 家や学校から遠く離れた、南の島で。
 二人きりではないけれど、こんな夜遅くに、同じ空間で過ごしている。

 それだけで、貴重なはずの時間だ。


「俺、若月さん怪しいと思う」

 近藤くんが、若ちゃんをじろりと見る。

「いやいや、近藤くんのほうが怪しいでしょ!」

「俺は善良な村人だってば」

 あちこちから疑いの声が飛び交って、賑やかだ。