沖縄で過ごす、最後の夜を迎えた。
消灯の九時半を過ぎて、しばらくしたあと。
――コンコン。
部屋のドアが、控えめにノックされた。
「はいはーい」
あずさが布団から立ち上がり、ドアを開ける。
そこにいたのは。
先生たちの目を掻い潜ってやってきた、クラスの男子六人。
「ふーっ……セーフ!」
声を潜めながら、ぞろぞろと入ってくる。
近藤くんや、蓮沼くん。
そして、一番後ろにいるのは――遠慮がちな慎之介。
シルエットの大きな、ブラックのTシャツを着ている。
お風呂のあとだからか、いつもより髪がぺたんとしている。
「……お邪魔します」
私のほうを見て、ぼそりと言ってきた。
(……かわいい)
私も、小さく「どうぞ〜」と返した。
決して十分な広さがあるわけではない部屋に、男女十二人が集結した。
「よし。じゃあ、人狼でもやろうぜ〜」
近藤くんの一声で、布団のあいだに円をつくった。



