タイプじゃないと言われたので、好きな子ができるまで恋人にしてもらいました。


「先生と話してるときも、沈んで見えたからさ」

「…………」

「元気ないの、沖縄の前からだったし。体調のせいだけじゃ、ないのかなって」

「…………」


「南くんのこと?」


 その名前を聞いた瞬間。

 胸の奥から、いろんな想いが、一気に押し寄せてきた。


「……うわーん……っ」


 いきなり泣き出す私に、あずさは「え!?」と目を丸くする。

「ちょ、ひな子!?」

 慌てて、自分の肩にかけていたバスタオルで、涙を拭ってくれた。


 背中をさすって、なだめられ。
 少し経って、落ち着いたあと。


「私……前はもっと、『大好き』だけで、楽しかったの……」


 そっと、話し始めた。