タイプじゃないと言われたので、好きな子ができるまで恋人にしてもらいました。


「んーっ、生き返るー」

 スプーンに乗せたソフトクリームをひとくち含んだあずさは、大げさに目を細めた。

 部活からの帰り道。
 約束通り、駅前にあるファストフードに、あずさと二人で寄っている。

 半額のメニューがある日は、いつも混んでいる。

「校門出たとき、南くんと何か話してなかった?」

 そう聞かれ、さっきの出来事を思い出す。

 視線を泳がせながら、タオルを受け取った彼。
 指先をすっと当てたら、軽く睨んできた彼。

「……うん。めっちゃ可愛かったあ」

 思わずうっとりとしながら、呟く。

 あずさは「また何か、悪戯したの」と訝しんでいた。