タイプじゃないと言われたので、好きな子ができるまで恋人にしてもらいました。


 若ちゃんも、すぐに続ける。

「沖縄出身だから、流してるのかもね!」

「あ、そうだわ」

(…………)

 それは、私も知っているバンド。
 慎之介と一緒にライブへ行った――あのバンドだ。

 だけど、この曲は知らなかった。
 ライブでは、演奏されていなかったと思う。

「やっぱおまえら、趣味合いすぎだろ。“みなわか”」

 近藤くんが、にやにやする。

「え?」

「南と若月で、“みなわか”だよ」

「なにその安易なカップリング名。近藤くんって、ほんとテキトーだよね」

 若ちゃんは笑った。

 慎之介は、何も言っていなかったけれど――少しハッとして、私のほうを見た気がした。

 目は、逸らしておいた。