タイプじゃないと言われたので、好きな子ができるまで恋人にしてもらいました。


「……藤沢?」

「おなかすいたね。夜ごはん、食べて帰る?」

 彼女は明るく言って、立ち上がる。

「ちょっと待って」

「うん?」

「もしかして、心配の連絡とかきてる?」

「…………」

 目を逸らし、しばらく黙っていた彼女は。

「……ごめん。夜まで出かけること、本当はOKされてなくて。無理やり、来たの」

 そう、明かした。

「マジか」

「でも、大丈夫だから」

「いや、急いで帰ろ」

 俺も立ち上がって、駅に向かって歩き始めた。