タイプじゃないと言われたので、好きな子ができるまで恋人にしてもらいました。


「てか。ダンス部がいつもやってる、あの首動かすやつって、どういう練習?」

 蓮沼が、立花さんに尋ねている。

「アイソレーションだよ。身体の部分ごとに動かせないといけないから、必要なの」

「へーっ! あれ、すごいよな」

 そこで藤沢が、ちらりと視線を向けてきた。

 まるで――


『慎は、知ってるもんね?

 この前、教えたし。

 慎の部屋で、くっつきながら』


 ――とでも言いたげな瞳で。

 そのときの距離感を思い出し、一気に顔が熱くなる。