タイプじゃないと言われたので、好きな子ができるまで恋人にしてもらいました。


 やがて、藤沢は。
 そっと俺の肩にもたれてきた。

 夜風が、少し冷たい。

「…………」

「…………」

 傾けた顔を、ゆっくりと近づけて。
 唇を重ねた。

「…………」

「…………」

 じっと見つめ合う。
 彼女の瞳に、俺が映っている。

 表情で『もう一回』をねだられているように思えて。

(可愛い。無理)

 再度、そっと重ねた。