タイプじゃないと言われたので、好きな子ができるまで恋人にしてもらいました。


(……っ!)

 慌てて手で覆い隠した。

「……見るなって!」

「えー?」

 にこにことしていた藤沢は、急に「あっ」と何かを思い出したように止まった。

「忘れてた。変装しなきゃ」

 ポシェットから取り出したのは、マスクとサングラス。

「…………」

 電車に、学校のやつがいるかもしれないからだ。

「……だな」

 俺も、リュックを漁り、装着した。