タイプじゃないと言われたので、好きな子ができるまで恋人にしてもらいました。


 もたもたしているうちに、教室のあちこちではどんどん班が決まっていく。
 気づけば、空いているグループは少なくなっていた。

 蓮沼くんたちも、こちらへ来るタイミングを失って、宙ぶらりんのまま佇んでいる。

 そのとき。

「私たち、空いてまーす」

 明るい声。
 女の子三人で固まっていた若ちゃんが、手を上げている。

 そして。

「南くんたち、こっち来たら?」

 若ちゃんが、そう提案する。

「おっ。じゃあ、決まりで!」

 それを聞いた近藤くんは、みんなの返事を聞く前にメンバーを紙へ書きにいった。


「ひな子っ、ごめーん……」

 あずさが、こっそり謝ってきた。

「全然、気にしないで。私、何も言えなかったし……むしろ、ありがとね」

 そっと、確認すると。
 あからさまにしょげている蓮沼くんの横で、慎之介はいつもと変わらない様子でいた。