タイプじゃないと言われたので、好きな子ができるまで恋人にしてもらいました。

 ◇

「ここ、ちょっと危なくない?」

「あー、ほんとだ。剥がれそう」

 パネル同士の繋ぎ目が、少し不安定になっていた。

 ガムテープで裏から補強することにする。
 ちょうど手が空いていたので、私が引き受けた。

 教室の隅にしゃがみ込み、テープをぺたぺたと貼っていく。
 ガムテープを切るのは、結構力がいる。

 指が痛くなってきたとき。
 横に、誰かがしゃがみ込んだ。


「俺もやる」


 聞き慣れた声。

 慎之介だった。