タイプじゃないと言われたので、好きな子ができるまで恋人にしてもらいました。


「慎のほうこそ、動揺しすぎだったよ。隠す気ある?」

「そっちが余裕すぎんだよ」

「…………」

 それを聞いた、彼女は。
 ちょうど読み終えた漫画を、ローテーブルに置く。

 そして、俺のあぐらの上に乗ってきた。

 至近距離で、向かい合う。

「……近い」

「慎、全然わかってないみたいだから。わからせようと思って」

「……何を?」

「慎のこと大好きで、特別ってこと」

「…………」

「余裕なんか、ないよ」

 そう言って、大切そうにキスをされた。