タイプじゃないと言われたので、好きな子ができるまで恋人にしてもらいました。


「いや! えーっと……」

 慌てて言い直そうとする。

 すると彼女は、ぱちぱちと瞬きをして。
 俺を、じっと見始めた。

「…………」

「な、なに」

 たぶん今、俺は――相当赤い。
 顔中が熱いから。

 視線に耐えきれず、手のひらで覆った。

「……ていうか、急すぎる! そもそも俺、そんなん言われるの初めてで……ええっと……」

 情けないけれど、しどろもどろになりながら言うと、彼女の顔つきが少し変わった。

 落ち込んでいたはずなのに。
 何かを見つけたみたいに、目が輝く。

 そして一歩、ぐいっと距離をつめて。


「じゃあ…………


 好きな子ができるまででいいから、付き合ってください!」


「……はあ!?」

 ぶっ飛んだことを、言ってきた。