タイプじゃないと言われたので、好きな子ができるまで恋人にしてもらいました。


「えっ、泣い……!? ごめん!」

「…………」

「ていうか、『浮気』って何の話……!?」

「……キーホルダー、見えた」

 そっと、指をさす。

「え、あー、それは、同じのいっぱい当てちゃったって、もらっただけで……何もない!」

「…………」

 狼狽えまくっている彼を見て、口を開く。

「うん……私こそごめん。ちょっと、家のことでも色々あっただけだから……」

「あ……そうなんだ」

 少しのあいだ、沈黙が流れたあと。

「……それ、俺でも聞けること?」

 静かに、尋ねられた。