タイプじゃないと言われたので、好きな子ができるまで恋人にしてもらいました。


「うんっ。それより次、どこ確認しよっか」

「あ。私、あそこ気になるなー」

 あずさが言った箇所を、みんなで合わせてみる。

 練習場所にしている廊下には、窓からオレンジ色の夕日が眩しく差し込んでいた。

 音楽を流して。
 同じ動きを繰り返す。

 文化祭まで、あと半月ちょっと。
 いい作品にしたいし、集中しなくては。 

 それなのに。

 少し気を抜くと、思い出してしまう。


「――はいっ。今日はここまでー!」

 顧問の先生の声に、ハッとした。

 気づけば、いつもより随分と遅い時間になっていた。

「ありがとうございましたー!」

 集まって挨拶をして、それぞれ片づけを始めた。