タイプじゃないと言われたので、好きな子ができるまで恋人にしてもらいました。


 ワンちゃんを床に放すと、冷蔵庫から出した麦茶をコップに注ぎ、手渡してくれた。

「慎之介、さっき帰ってきて、今シャワー浴びてるよ」

「へっ!? あっ、なるほど……!」

 思わず、動揺してしまう。

「そんで。俺はこのあと、地元の友達と昼飲みするから出かけるんだよね」

「あ、そうなんですね」

「つまり。慎之介とひな子ちゃん、二人きりになっちゃうわけなんだけど……」

 悪戯っぽい視線を向けられた。


「弟に、優しくしてあげてね?」


「……えっ!? な、なにおっしゃってるんですか!?」

 狼狽える私を見て、「冗談、冗談」とお腹を抱えていた。