いのりが三歳になった頃。
「むすび洋菓子店」は、以前にも増してたくさんのお客さんが訪れるようになっていた。
ショーケースには、結月が丁寧に作ったケーキ。
そして、店の一角には、るいが選んだ可愛い雑貨。
その二つを組み合わせた「むすびギフト」も大人気だった。
「むすびギフト、ありますか?」
「はい、ありますよ」
「友達へのプレゼントにしたくて」
「ありがとうございます」
結月が箱を開け、焼き菓子を一つずつ丁寧に詰めていく。
るいも隣で雑貨を選ぶ。
「この小さな海のチャーム、入れようか」
「うん。きっと喜んでもらえるね」
二人が作るギフトは、一つひとつ少しずつ違っていた。
だからこそ、お客さんにも喜ばれていた。
「ここのチーズケーキ、本当に美味しい!」
「むすびギフト、可愛すぎる!」
「また来たい!」
そんな声が、店内から聞こえてくる。
そして最近は、もう一つ変わったことがあった。
「写真撮ってもいいですか?」
「もちろんですよ」
スマートフォンを取り出して、店内の写真を撮るお客さんが増えたのだ。
木の温かみを感じる店内。
ショーケースに並ぶ色とりどりのケーキ。
可愛い雑貨が並ぶコーナー。
そして、壁に飾られた――
「むすび洋菓子店」
「人との縁と縁をつなぐ」
という文字。
「ここ、写真映えするんですよね!」
「そうなんですか?」
結月は少し照れながら笑う。
「インスタに載せてもいいですか?」
「はい。ぜひ」
お客さんが投稿した写真を見て、また別のお客さんが訪れる。
「インスタで見て来ました」
「本当ですか?」
「このチーズケーキが気になって!」
結月は嬉しそうに笑った。
るいも隣で、
「ありがたいね」
と微笑む。
いつしか「むすび洋菓子店」は、ただケーキを買う場所ではなくなっていた。
美味しいお菓子を楽しむ場所。
可愛い雑貨を見る場所。
そして、写真を撮って思い出を残す場所。
人が集まり、笑顔が生まれる場所になっていた。
「ママ!」
いのりが小さな声で呼ぶ。
「どうしたの?」
「お客さん、いっぱいだね!」
「そうだね」
結月は笑って、いのりの頭を撫でる。
るいも二人を見ながら微笑んだ。
「いのり、いつかこの景色を覚えていてね」
「うん!」
店内には、今日もたくさんの笑い声。
ショーケースには、結月のケーキ。
雑貨コーナーには、るいの作品。
そして中央には、小さな看板娘。
むすび洋菓子店は、今日もたくさんの人と人を結んでいた。
「むすび洋菓子店」は、以前にも増してたくさんのお客さんが訪れるようになっていた。
ショーケースには、結月が丁寧に作ったケーキ。
そして、店の一角には、るいが選んだ可愛い雑貨。
その二つを組み合わせた「むすびギフト」も大人気だった。
「むすびギフト、ありますか?」
「はい、ありますよ」
「友達へのプレゼントにしたくて」
「ありがとうございます」
結月が箱を開け、焼き菓子を一つずつ丁寧に詰めていく。
るいも隣で雑貨を選ぶ。
「この小さな海のチャーム、入れようか」
「うん。きっと喜んでもらえるね」
二人が作るギフトは、一つひとつ少しずつ違っていた。
だからこそ、お客さんにも喜ばれていた。
「ここのチーズケーキ、本当に美味しい!」
「むすびギフト、可愛すぎる!」
「また来たい!」
そんな声が、店内から聞こえてくる。
そして最近は、もう一つ変わったことがあった。
「写真撮ってもいいですか?」
「もちろんですよ」
スマートフォンを取り出して、店内の写真を撮るお客さんが増えたのだ。
木の温かみを感じる店内。
ショーケースに並ぶ色とりどりのケーキ。
可愛い雑貨が並ぶコーナー。
そして、壁に飾られた――
「むすび洋菓子店」
「人との縁と縁をつなぐ」
という文字。
「ここ、写真映えするんですよね!」
「そうなんですか?」
結月は少し照れながら笑う。
「インスタに載せてもいいですか?」
「はい。ぜひ」
お客さんが投稿した写真を見て、また別のお客さんが訪れる。
「インスタで見て来ました」
「本当ですか?」
「このチーズケーキが気になって!」
結月は嬉しそうに笑った。
るいも隣で、
「ありがたいね」
と微笑む。
いつしか「むすび洋菓子店」は、ただケーキを買う場所ではなくなっていた。
美味しいお菓子を楽しむ場所。
可愛い雑貨を見る場所。
そして、写真を撮って思い出を残す場所。
人が集まり、笑顔が生まれる場所になっていた。
「ママ!」
いのりが小さな声で呼ぶ。
「どうしたの?」
「お客さん、いっぱいだね!」
「そうだね」
結月は笑って、いのりの頭を撫でる。
るいも二人を見ながら微笑んだ。
「いのり、いつかこの景色を覚えていてね」
「うん!」
店内には、今日もたくさんの笑い声。
ショーケースには、結月のケーキ。
雑貨コーナーには、るいの作品。
そして中央には、小さな看板娘。
むすび洋菓子店は、今日もたくさんの人と人を結んでいた。

