一緒にいたくて男装執事になったのに~嫉妬と溺愛とまりません~【隣国編】


そんなこんなでメルティアーナに来て、初めて出来た友達の名前はクロム。

私の親友はかっこいいレッドアイを持っていて、みんなを幸せにする魔法を使えるすごい人なんだ!


先程まで騒がしかった部屋が静寂に包まれる中、いつも通りカツラを脱ぎ捨てシミューズ姿になる。

ベッドにゴロンと大の字に転がって天井を見つめながら楽しかった1日を思い出し、一人ニッコリと微笑む。

「メルティアーナ……気に入っちゃった!!」


ギル様に今日の楽しかった出来事を話したくてワクワクしていたけれど、なかなか帰ってこないギル様を待ちきれず、睡魔に襲われゆっくりと閉じていく瞳。

「……んー、ギル様まだかなぁ……」

最後にそう呟いた私は、幸せの疲労感の中、深い眠りに落ちていくのだった。